これこそ、起業に「革新」をもたらす究極の仕掛けだ! (経営学者・入山章栄氏)これはまるで、脚本、撮影、キャスティングなどさまざまなプロフェッショナルが集結して世界的大作をつくり上げるハリウッドの映画スタジオのようだ。「スタートアップスタジオ」とは、起業や新規事業創出のリスクを下げる新しいプラットフォームである。本書は、シリコンバレーや欧米、中南米、そして日本でも増殖している「新事業を創る共同体」が生み出す新たなエコシステムについてまとめた初の解説書だ。ベンチャーキャピタル、アクセラレーター、インキュベーターなどと異なるのは、スタジオ自身が多種多様なスキルを持つプロフェッショナルを抱え、彼らがアントレプレナーやエンジニア、大企業の新規事業担当者らと一緒に革新的な新事業を「連続して」「同時多発的に」開発・育成・輩出している点だ。つまりこれは、新製品開発やスタートアップの立ち上げで必要になる「知恵と汗」を提供し続ける、全く新しい“起業支援プラットフォーム”なのである。アイデアはあるけれど「サービス開発」ができない。起業したいけれど「組織運営」に自信がない。サービスを作ったが「資金調達」がうまくいかない。新規事業を任されたが「大企業の常識」でがんじがらめ。次に起業するなら、もっと効率的な方法でやりたい。こんな悩みを解消する糸口が、ここにある。