すべては、著者シェリル・サンドバーグが休暇先で最愛の夫を亡くした瞬間から始まった――生きていればだれだって苦難に遭遇する。そういうとき、考えるべきは「次にどうするか」である。完璧な人生なんてあり得ない。だからみんな、なんらかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。この本は、だれもがオプションBをとことん使い倒せるようにするための本である。――「はじめに」より「オプションB」とは、「次善の選択肢」のことだ。だれであれ、「バラ色」だけの人生はあり得ない。「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるを得なくなったときその逆境からどう回復すればよいのか。夫を失ったシェリルに、友人で著名心理学者のアダム・グラントが教えてくれたのは、人生を打ち砕く経験から回復するための、具体的なステップがあるということだった。回復する力(レジリエンス)の量は、あらかじめ決まっているのではない。レジリエンスは、自分で鍛えることができるのだ。失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病、そして愛する人の死――人生の喪失や困難への向き合い方、逆境の乗り越え方を、 世界的ベストセラー『LEAN IN』著者と『GIVE & TAKE』著者が説く。