あらすじ「じゃあなお悪いよ。みんなもし純愛だとでもいうんだったら。風間俊介の馬鹿野郎と同じだ。身体を許しもしねえで、男をそんだけ引っかけてんだったら、こりゃもう魔性なんてもんじゃねえ。魔女、ってんだ。大魔女、かな」 暇を持て余していた透のところへ酒を酌み交わしにやってきた野々村は、たまっていた俊一への鬱憤を透にぶつけ始めた。 マスコミの大蜘蛛と呼ばれる野々村をなんとかして味方につけて、俊一に良いように動いてもらいたい透は、その野々村をどうにか説得しようと試みるが――