あらすじ新しいアルバムのライナーノートを依頼するため、俊一と風間は、あるベストセラー作家のもとへ向かっていた。 多作で、多方面での活躍でも知られる作家・霧島安曇は不治の病に侵され、森のそばの一軒家にひっそりと暮らしていた。 体調に配慮しての短い邂逅。そこで俊一は、浮世離れした華奢な霧島を≪妖精王≫のようだと思い、霧島と自分の間に奇妙な符号を感じる。まるで魂の双子のように。 後日、彼の作品を読んだ俊一は、かつてない衝撃に襲われる……。