あらすじ(あんな子って……どんなセックス――するんだろう……) 自分の云われる「綺麗」とはまったく違う。その青年は女っぽいと思われることはないだろう。 顎もしっかりと張り、頬骨も高い。長身にふさわしくしっかりとした肩幅と、胸の厚みも充分にある。 痩せてはいたが、骨格はかなりがっしりして手足も大きい。どことなくパセティックな感じがする―― 雑誌の仕事で、俊一は俊一の熱烈なファンだという、20代後半の、ハンサムなカメラマンの助手・涼と知り合う。 色白の青年だった。その目は、俊一を見たと思うとたちまち伏せられ、白いうなじから頬までがさっと赤く染まる。 本来何の接点もなく、ただのスターとファンで終わるはずの、二人の関係を瓦解させたのは俊一だった。涼が童貞だと知り、うぶな青年を誘惑する、妙にスリリングな楽しさを感じてしまったのだ。