〈「もう、リベラルはうんざりだ」?〉極右に惹かれる若者たち、移民を不安視する労働者たち、敵視される団塊世代、そして高まるEUへの不信感……。近年、欧州で広がる「反リベラリズム」感情の底流には、一体何があるのか?EU本部の置かれるベルギー・ブリュッセルに赴任した著者が、揺れる欧州の現場に取材し、不安の根源に迫る、渾身のルポルタージュ!---------【目次】■プロローグ……リベラリズムの行方■第1章…………若者 vs. 団塊世代?──敵視されるリベラル■第2章…………移民とグローバリゼーション──広がる経済不安■第3章…………緊縮がもたらした分断──リベラル・パラドックス■第4章…………ブレグジットの背後にあるもの──取り残された人々の怒り■第5章…………ポルトガルの奇跡──「反リベラルのメロディー」を越えて■第6章…………新型コロナとインフレ──問われるリベラリズム■エピローグ……未来へと一歩を踏み出す