西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者が、「平和」について論じた12の講義をまとめた著作である。戦争の原因分析や、戦後日本や世界情勢についての深い洞察がある。
【目次より】
目次
まえがき
第一講 戦争はどうしておきるか
一 戦争の原因
~
五 植民地再分割のための戦争
第二講 第一次世界戦争はどうしておきたか
一 自由競争から独占へ
~
四 植民地政策の必然性
第三講 第二次世界大戦はどうしておきたか
一 第一次大戦後の世界情勢
~
八 ファシズムの形成
第四講 戦後の世界情勢 その一
一 全般的危機の第二段階とその特徴
~
七 アメリカの侵略的諸計画
第五講 戦後の世界情勢 その二
八 朝鮮戦争とその結果
~
一五 資本主義国家のファッショ化
第六講 戦後の世界情勢 その三
一六 植民地体制の崩壊
~
二八 ラテン・アメリカ諸国
第七講 戦後の国内情勢
一 敗戦後の日本
~
五 MSA体制と平和勢力の発展(一九五三年―一九五四年)
第八講 世界平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の世界平和運動
~
四 ヴェトナム休戦以後
第九講 日本の平和運動の発展
一 第二次世界戦争以前の平和運動
~
五 第三期 対決期 MSA体制と原水爆に反対し、ソ中との国交回復運動の高まる時期
第十講 平和的共存の可能
一 新らしい事態
~
六 平和的共存の可能
第十一講 日本平和運動の諸問題
一 再軍備の問題
~
十 組織の問題
第十二講 質疑応答
一 ソ同盟は平和を主張しながらなぜ軍備をもつか
~
十一 基礎科学の勉強について
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