「ヘブル書」とは、『新約聖書』の中でももっとも文学的とされる書である。書かれた時期は、80から90年ごろとされ、迫害の時代のものとされている。宛先人も差出人も明記されていない書簡の形式をとっている。キリストを大司祭とし、教会を神の民とするなど独特の神学的ドグマが展開されている。
【目次より】
序言
第一章 序論
第二章 この手紙における旧約聖書釈義の方法
第三章 神の子(一) 一章一節――二章四節釈義
第四章 神の子(二) 二章五――一八節釈義
第五章 大祭司としてのキリスト(一)
第六章 大祭司としてのキリスト(二)
第七章 新しい契約の仲保者としてのキリスト
結論
略語表・参考文献
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