詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。
本書は、散文集である。
【目次より】
一年の輝き(一九六二年)
1 芝生の中の宝石 2 イソギクの小曲 3 水辺の一場景 4 枯葉の歌 5 真冬のヒバリ 6 ふるさとの水の上に 7 波のように 8 皿の上の早春 9 受胎告知 10 町をゆく牧歌 11 ヴェロニカ・ペルシカ 12 まがきのほとり 13 王朝風な時間 14 別れの笛 15 山荘の森の灯 16 美の哀愁 17 世代の移り 18 初夏を彩る 19 初夏の歌 20 或るメーデー歌 21 警告 22 自然詩人の花 23 セレナード 24 高原の炎 25 庭の裁断師 26 水上の夏の歌 27 まろく、重たく 28 渓流の美魚 29 シャロンの野花 30 霧のコルリ 31 夏の焦燥 32 路傍のムクゲ 33 空の黒片 34 水を運ぶ母 35 晩夏の詩の花 36 初秋の輪唱 37 たそがれの夢の花 38 貝しらべ 39 誠実な訪問者 40 秋光燦々 41 寒気に追われて 42 充実と落下 43 合戦尾根にて 44 信濃路の秋 45 百合の木の歌 46 美しい吸血鬼 47 カラマツ荘厳 48 賢者の石 49 野性を恋う 50 微生物に思う 51 冬にも緑 52 年輪の含蓄
生活の中の音楽
バッハへの思い
ベートーヴェンと自然
冬の日記から
私と笛
ドビュッシーのバガテル
書窓雑録
カロッサへの感謝
詩と言葉
蔵書と読書
秋の日記から
野外手帖から
デュアメルのかたみ
デュアメル追悼
カロッサの教訓
若き日の友の姿
交友抄
自然と共に
1 五月の峠 2 富士見紀行 3 奥日光の一日 4 西伊豆の海と丘 5 武蔵野の早春賦 6 那須高原と久慈渓谷 7 春を待つ山
甲斐路の春
浅間山麓の一日
美ケ原の秋
武蔵野の鳥
知多半島の一角
高村光太郎
大いなる損失
あの手のイメージ
ふたたびの春
高村さんとの旅
初めて見たアトリエ
晩秋の午後の夢想
片思いの頃
智恵子さんの思い出(一) 智恵子さんの思い出(二)
鎌倉にて
その土地への愛の序曲
折り折りの記
初秋
友人
病院にて
心平さんの鎌倉来訪
海岸で
道
憩いの店
後記
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