詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。
本書は、詩集である。
【目次より】
行人の歌(大正十四年 昭和十五年) 五九篇
曇り日の村 朝寒 夜をこめて 早春 バッハの夕空 十一月 希望 エネルギー 霊感挽歌 或る朝のおもい 慰め 熱狂 草に 夜の道 東京の秋 追憶 私の詩 夜 エレオノーレ 母性 日本の眼 暗い源泉から生れて 朝の書斎へ 私は愛する 今日という日は 今朝もまた 寄託 銃猟家に与う 中野秀人の首 霜どけ道 精神 この眼は何を 喪の春 夕陽哀歌 朽ちる我が家 郷愁 昔と今 旅のめざめ 道づれ 都会にて 秋 限界 思い出の歌 旅 シュナイダー シュプール 新年言志 早春の歌 樅の樹の歌 言葉 女の小夜楽 日の哀歌 野良の初冬 清福 訪問 五歳の言葉 カマラード 新戦場
旅と滞在(昭和八年 十三年) 三八篇
友 三国峠 一年後 神津牧場 前橋市遠望 猪茸 夕べの泉 若い白樺 アルペンフロラ 西北風 積雲の歌 夏野 秋 初冬に 覚めている貧 セガンティーニ 雲 下山 大いなる夏 八ガ岳横岳 輪鋒菊 星空の下を 朝の速記 山村にて 山麓の町 日川 甲斐の秋の夜 山中地溝帯で 金峯山の思い出 志賀高原 秩父の早春 飯綱高原 和田峠東餅屋風景 天上沢 信州追分 雪消の頃 高原の晩夏に寄せる歌
高原詩抄(昭和十七年) 二三篇
早春の山にて 春浅き かたくりの花 軍道 松本の春の朝 山小屋の朝 高原(その一 その二 その三 その四 その五) お花畠 槍沢の朝 帰来 牧場 野辺山ノ原 美ガ原熔岩台地 秋の流域 御所平 凍死 夏山思慕 山を描く木暮先生 噴水
此の糧(抄)(昭和十七年) 二〇篇
此の糧 若い下婢 連峯雲 大詔奉戴 少年航空兵 庭訓 峠路 登山服 特別攻撃隊 三粒の卵 窓前臨書 新緑の表参道 工場の娘等 父の名 若き応召使に つわものの母の夢の歌 つわものの父の歌 その手 歌わぬピッケル 少国民の秋
同胞と共にあり(抄)(昭和十八年) 二〇篇
同胞と共にあり 石見の国の日本の母 大阪 忙中閑 志を言う 隣組菜園 雪の峠路 アリューシャン 明星と花 軍艦那智 春の谷間 第二次特別攻撃隊 静かなる朝の歌 北門の春 勤労作業にて 消息 学徒出陣 工場の山男 弟橘媛 白鳥の陵にて
後記
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