シュマリ 手塚治虫文庫全集の作品情報
あらすじ
1世紀前、石狩原野を旅する一人の男がいた。シュマリと名のるこの男の、旅の目的は？ そして、右手のホウタイの謎とは!? ひょんなことから埋蔵金を手にするのもつかの間、シュマリは逮捕され炭鉱へ送られてしまう!! 激動する時代を背景に、未開の北海道をさすらう野生児の生き様を描き、文明の意味を問うロマン長編、第1巻！ ＜手塚治虫漫画全集収録巻数＞MT97「シュマリ」1巻収録 MT98「シュマリ」2巻収録
シュマリ 手塚治虫文庫全集のレビュー
- LOVE5.0
女性を描くのが苦手らしい作者の最高の恋愛モノだと、思います
手塚先生の作品の中で、この時代背景のものが好きです。男の人から見た、女性の愛の対象が、「おれの女」と「おれの一部」。どちらが幸せでしょうか？多分、先生はそこまで考えていたのかわかりません。（考えていたとおもいますが）。でも、私が20年前、人生の転機になったのは、この問いでした。
女性の側から見たら、また違った視点でみられると思います。アイヌ民族に関しては、他の手塚作品もそうですが、今は、歴史が随分開示され、ゴールデンカムイなど、面白い視点で描かれている作品も多数あるし、民族に対しての理解が深まってきたので、もっともっとこの作品は、人を知る意味で知られるべきだと思います。2021/11/04