優秀な魔法使いが生まれるカーベリー家に生まれたノアは、一族きっての落ちこぼれ。
魔力が少ないながらも、なんとか一人前として認められた最初の任務は、多くの魔物が出現する「西の森」の守護だった。
「両親の反対を押し切って危険と隣り合わせの魔法使いになったからには、一族の名に恥じない仕事ぶりを発揮しなければ!」
そこでノアは、一族でも“天才”と称された魔法使いにしか契約できない獅子悪魔・クラン=カーティの召喚を試みるが、何故か逆にノアが魔界へ召喚され、彼の使い魔になってしまう。人間界に帰る方法を探すため、人間であることを隠しながら彼の従者として働き始めたが、魔力の少なさからことあるごとに周囲に迷惑をかけてばかり。そんなノアを、クラン=カーティは小言を漏らしながらも面倒を見てくれる。
次第にノアは彼が持つ優しさに心惹かれていくが、それは主従契約を結んだことで与えられる魔法の感情なのではないかと悩んでしまい・・・?