冥途十州において、被差別民のツノナシながら壊れたものを元に戻す廻帰の力を持つ翠は、冥官の天鴦に出会う。消息不明の弟・瑞月を捜すべく、天鴦にもらった『閻魔庁入庁許可証』を手に冥都へ向かうと、それはなんと閻魔王の花嫁候補に渡される特別な札だった。実は天鴦は閻魔王であり、翠は閻魔王の花嫁候補という名目で王宮の下女として働くことに。そんな中、廻帰の力という異能のせいで冥府を巡る陰謀に巻き込まれた翠は、訳あって別人になりすましていた瑞月に救われる。が、そのせいで瑞月は命を落としてしまう。悲しみに暮れる翠に、天鴦は「俺の妃になれ」と言ってくるが…?