アンナ・ウェスタン伯爵令嬢は悪女になるために、日々努力をしている。
それは、自分と婚約をしたことでケビンの夢を奪ってしまったと思い、ケビンに幸せなってもらうため、悪女で我儘な令嬢になって、アンナの有責で婚約者のケビンと婚約破棄するという目的のため!
そのために、アンナは親友のジャネットの助言をもとに、日々、悪女になるために努力を続けるのだが……。
(おかしいわ?こんなことをしていて、本当に悪女になれるのかしら?)
ジャネットの兄で学院一のエリートのジェイダンも迷走するアンナを見て、「僕のかわいいペット」と言いだした。
「わたしはペットではありません!」と言いつつも、ジェイダンがいつも優しく「僕のハムちゃん」と呼んでくれる笑顔が、眩し過ぎて目と心臓に悪いと、アンナもドキドキしてしまう。
果たしてアンナは立派な悪女になって、ケビンと婚約を破棄することはできるのか?
『悪女になるのが目標でしたが、どうやら方向性を間違えていたようです(3)』には「ジェイダンの告白」~「ジェイダンの思い 二人のそれから」を収録