おまえのぬくもりで、俺を滅ぼしてくれ巫女であるラスティンは殺された仲間の復讐のため、踊り子に身をやつし凶王ガスタインの愛妾となる。夜毎寝所で好機を得るも、繰り返し与えられる快感に翻弄されてしまっていた。何度目かの夜、寝物語で王の過去と民を思う胸中を知ったラスティンは、憎悪の念に反し、冷血の字の如く冷たい肌の彼にぬくもりを与えたいという思いを抱く。手を握り身を寄せてくる愛妾に幸福を覚える王。彼はいつしか「彼女に自分を滅ぼして欲しい」と願うようになり――。死を望む不死身の王×王を救える唯一の巫女、王を愛する巫女が下す審判は――【目次】一章 二章 三章 四章 五章 六章 七章 八章 九章 あとがき【関連ワード】ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫