サッカー監督の本音と実像に迫る傑作ノンフィクション
Jリーグで鎬を削る「傷だらけの名将たち」の生き様と采配の舞台裏を描く
サッカー監督の「決断」と「采配」をテーマにしたノンフィクション短編集。Jリーグを中心に指揮をとる9人の監督に取材を重ね、その生き様と采配の舞台裏を描く。
成功と失敗が紙一重のサッカーにおいて、ずっと結果を残し続ける監督は過去にも現在にも、おそらく未来にも存在しない。どんなに有能な監督も必ず敗れさるときがくる。選手の起用、戦術の決定、チームマネジメント……様々な局面で問われる監督の決断で揺れ動く勝敗の機微。
歴戦の指揮官は自らの采配とその結果をどのように受け止めて生きているのか?
どんなに叩かれても、クビになっても、また修羅場に足を踏み入れるのはなぜなのか?
カタールW杯でも話題になったように、監督の采配はチームの勝敗のみならず、関係する多くの人の人生も左右する。そのような重責を一身に背負う指揮官の決断の舞台裏には、実にドラマティックで不条理な物語が存在している。