既刊(1-2巻)

一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

作者:
出版社:
-
1,220
一神教が世界史を揺るがす。複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」――宮崎哲弥(評論家)
1,220
一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

1,220

通知管理

通知管理を見る

一神教全史の作品情報

あらすじ

一神教が世界史を揺るがす。複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」――宮崎哲弥(評論家)

一神教全史のレビュー

まだレビューはありません。