「先生は、わたしのこと好き? 私がもう少女じゃなくなっても?」 教師の俺は半年前、教え子の1人・井上さんに告白されたことをきっかけに淫らな関係を持ってしまっていた。そんな井上さんも今日で卒業……。俺は井上さんとの関係が、教師と教え子という繋がりの中で成立しているものだということを分かっていた。だから俺が井上さんの「先生」ではなくなることで、この関係も終わりとなるだろう……そんなことを考えながら帰宅すると、玄関の前には井上さんが。彼女もまた自分が卒業することで、俺の「生徒」ではなくなることに怯えていたのだ。俺たちは「先生」と「生徒」という関係から解き放たれるために、二人だけの「卒業式」を行うことに……。