村を出て5年。ヴァンから血と体液を注がれて吸血鬼と化したトニーは、これまでにない自由な日々を謳歌していた。だが体に異変が生じ、その原因を探るべく、ヴァンやラビとともに両親の故郷へ向かう。
唯一の手がかりである素描を頼りに訪れた教会で、両親の過去を知る牧師に会い、雪山の畑に埋まっていた骨の正体と衝撃の真実が明らかに。
残酷な運命に、互いを傷つけあうヴァンとトニー。苦悩するふたりを嘲笑うかのごとくトニーに魔の手が襲いかかるが、それは同時にヴァンをも破滅に追い込んでゆく――。
永遠の愛と絆が交錯する、ダークロマンス完結編!