所作も学問も容姿も完璧だが、無表情で無感情。「人形令嬢」と揶揄されるクローディアは、王太子ジルベルトに「心がない」と婚約破棄される。必要最低限の文字数でそれを受諾した彼女は、王妃の座を狙うアイシャに諮られ処刑されるが――目を覚ますと二年前に戻っていた!? 今度こそ王太子の婚約者なんかやめて平和に生きようと意気込んだものの、過保護なジルベルトがなぜか離してくれない。運命から逃げれば逃げるほど感情が動き、周囲に愛され、幸せになっていくクローディア。しかし平和も束の間、アイシャの魔の手が迫る。さらにクローディアの封印された感情に、神々を巻き込んだこの世界の秘密が隠されていることがわかり!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。