上京3年目、義田正志の過酷な社会人生活は、過労によって終わりを告げたー故郷に戻るも、ままならぬ日々は続き、些細な用事でさえ身も心も重く…そんな中。おぼつかない足取りで向かった近所のスーパーで、偶然にも学生時代密かに憧れていた先輩『秋沢瑞穂』と再会する。酒の席に誘われ、彼女も同じような境遇を迎えていた事を知り意気投合、互いに薬に頼っている事や、先の見えない現状に苦しんでいる事を打ち明け合う。明日が来るのが怖い、そんな誰にも言えなかった悩みを初めて打ち明ける事ができた。「いっそ'明日'から逃げちゃわない」瑞穂の一言から、長い長い夜が始まっていく。※本作は桐原湧の個人誌作品の電子書籍版となります。【60ページ】