私は、幼いころから優秀な弟と比べられることに嫌気がさしていた…両親の期待に応えられず学校では不良として先生たちからも悪者扱いされる日々…何もかもが嫌になっていたある日説教ばかりしていた父が珍しく私を褒めてきた。私宛の通達には街の観光PR大使に選ばれたことが書かれていたこれでようやく私も両親の期待に応えられる…卑屈な自分が前向きになれるきっかけのような気がした…しかし、手続きのために訪れた役所で突き付けられたのは残酷な現実だった…驚きと同時に私の意識が遠のいていく…目が覚めると大勢の観衆が私の裸を食い入るように見つめていた逃げ出そうと抵抗するものの枷に身体を固定され自由を奪われる混乱と恐怖… “出荷作業”が私を更に絶望へと突き落としていく…~生贄ドールズ 返礼品にされたワタシたち~ 第二話