刑務所は母の子宮だった!
「母を知らないボクは、塀の中で育てられたと言ってもいい。
どんなに貧しくても、どんなにバカでも、いつでも、どこでも人生はやり直せる。
シャブ中だろうが、殺人犯だろうが、罪を重ねる人間は確かな自分の人生を生きられる。
ボクは刑務所という塀の中にいたけれども、シャバでも「世間」という塀がカタギの人生を囲っている。
ならば、塀の中こそワンダーランドだ。その塀を壊して自由になる生き方、勇気を読者に与えます」
家庭崩壊と貧困。救護院で育った男が、悪に染まり、ヤクザの道に。
窃盗・シャブ中・殺人未遂…。人生の3分の1の20年間、横浜鑑別所・練馬鑑別所、
中野・八王子拘置所・府中・帯広・神戸・札幌刑務所の中に入り、
「ケーキを切れない大人の」懲役たちとドタバタを繰り返しながら、
塀の中で「啓示」を受け、回心する。