足跡をたどることで意外な事実が見えてくる
本書は、「行幸」、つまり「御所からのお出まし・お出かけ」に焦点を当てている。
天皇個人の人となりは勿論、そのときの具体的行動から、歴史の襞の裏側を探ろうとするものである。
この本では私たちが親しんでいる昭和天皇と今上天皇を取り上げた。
その足跡をたどれば、幼くして「将来の天皇」という重い運命を引き受けた二人が、
どのように時代と格闘したかがわかるだろう。
巻末資料は、『昭和天皇実録』や側近の日記、その他の資料から再構成している。
歴史年表と見比べるとなかなか興味深いし、思わぬ発見ができるはずである。
◎目次
はじめに
皇室の系図
関連年表
第一章 祈りと癒しの旅
第二章 大元帥陛下の旅
第三章 戦後復興の旅
第四章 離宮と御用邸の歴史
第五章 鉄道・地図と趣味
第六章 映画・テレビと日常