怒らないことが目的ではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むように線引きする
本書のテーマである『アンガーマネジメント』は、1970年代にアメリカで生まれた「怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング」です。
怒らないことが目的ではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになる。
その線引きができるようになることを目的とします。
つまり、怒っても良いというのが大前提です。
なぜなら、怒りの感情は人間に備わっている自然な感情のひとつだからです。
本書では「怒るな」「怒ってはダメ」ということは一切言いません。
「怒りの感情に対して、どのように考えればよいか?」
「普段のストレスから解放されるには、どうすればよいか?」
「怒る場合、その後の人間関係を壊さないためにはどうすればよいか?」
「ムダにイライラしない人は、どのように普段から考えているのか?」
「上手に怒るというのは、どういうことか?」といったことをテーマにしています。
『アンガーマネジメント』は心理トレーニングですが、
本書では、ムダにイライラしないためには、そもそもどのように考えればよいのか、その心の持ちよう、思考方法について焦点を当てています。
思考方法ですから、ちょっとした考え方のコツをつかめば、誰にでもすぐにできて、効果があがる内容になっています。
後悔の多い一日を送らないために、あなたもほんの少しだけ考え方、思考方法に工夫をしてみましょう。
それだけでムダにイライラしなくて済みます。