ゲームエンジンは2D/3Dグラフィックスやゲーム制作はもちろん、AR/VR開発も効率化できることから、医療、教育、エンタメ、エンジニアリング等の分野でも活用されるようになりました。その中で最近、がぜん注目度を高めているのが「Godot」です。
それには以下の利点があるからです。
(1)UnityやUE4と異なり、商用フリーのMITライセンス。しかもエンジン自体の拡張性が高く、必要な機能の自作も可能。
(2)UIや操作がシンプルで、エディタも内蔵。多少のプログラミング経験があれば簡単に習得できる。
(3)GitHubをはじめ世界中でコミュニティ活動が活発。2020年末にフェイスブック(現メタ)が支援を発表したことが、ますますの追い風に。
(4)2023年3月リリースのVer.4.0では、レンダリングエンジンが大幅に強化され、グラフィックス品質も向上。
本書の著者は5年以上にわたり、ゲームエンジンを使ったプログラミング教育を実践してきました。本書ではその経験を活かし、図解や画面をふんだんに例示しながら、初学者がつまずきやすい点をフォローしていきます。
●対象読者
・簡単な2D/3Dのコンテンツやアニメーションを制作したいクリエイターやアニメータの方
・UnityやUnreai Engineでのゲーム開発に挫折してしまった方
・ゲームエンジンを用いてAR/VRアプリケーションを開発してみたい方
・インターネットやPC操作に慣れ、プログラミングの初歩的な知識があれば、ゲーム開発は初めてでも大丈夫です。
●本書のゴール
・ゲーム開発特有の概念(衝突判定や物理演算など)を理解し、自分でゲームを組み立てることができるようになる。
・ゲームエンジン特有の用語(RigidBodyやCollider、NavMeshなど)がわかるようになる。
・Godotエンジンを用いたアクションゲームを開発できるようになる。
・Godotエンジンを用いたAR/VR開発ができるようになる。
・Godotのゲーム構造(SceneやNode)や実行制御(コールバック関数やメッセージ)など、Godotをより深く理解し、適切に使えるようになる。
・より本格的なゲームエンジンにもチャレンジできるようになる。