あらすじ綴られるのは、一人の男の軌跡。 人に騙され、王に利用され、多くの者達の思惑に振り回される、滑稽な物語。 友の知恵を借り、精霊から武器を授かって、なし崩し的にお姫様を助け出してしまうような、とびっきりの『喜劇』。 道化が自由に踊り、自由に謳う、とっておきの茶番。 愚物から愚者へ。 愚者から世界へ。 世界から未来へ。 正義が巡るように、神話もまた巡る。 「神々よ、ご照覧あれ! 私が始まりの英雄だ!!」 だから、そう――これは道化の『英雄譚』に違いないの。 ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください