第6回世界文学賞(韓国)受賞!
僕は“リストラ”のコンサルタント。
ごく平凡なサラリーマンの殺し屋だ。
ぼくの書いたシナリオに従い、会社は暗殺を実行する――
僕は殺し屋だ。といっても、毎日キーボードを叩くだけの殺し屋だ。僕は会社の依頼を受け、“顧客”に小さな不幸が重なり、事故や自殺で亡くなる筋書きを描く。会社はシナリオに沿って暗殺する。その自然な死は誰にも疑われず、僕は高給を受け取る。リストラのコンサルタントを名乗る僕にとって、唯一恐ろしいのは全てを操る会社の存在だ。会社が僕に何をしたか、これからお話ししよう――。