デジタル・トランスフォーメーション(DX)を実現するために、多くの企業が莫大な投資を行っている。だが、巨額の投資を業績向上につなげられないどころか、組織に負の影響をもたらすことすらある。その要因の一つに、データやテクノロジーにアクセスし活用できる人が、データサイエンティストなど一部の専門家に留まることが挙げられる。イノベーションを起こすには、むしろ顧客をよく知る現場の従業員が中心的役割を果たす必要がある。本書では、企業のデジタル成熟度の高まりを示す5つの段階に基づき、データの民主化やテクノロジーの民主化だけでなく、DXの民主化を実現する方法について紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。