あるビジネスにおいて、企業間でパートナーシップを結び、それぞれの企業が持つ技術や知識といった強みを活かしながら、共存共栄を図る仕組みを、生物学の知見を用いて「ビジネスエコシステム」と呼ぶが、この考えを先駆的に示したのが、本書の筆者、ジェームズ F. ムーアである。本書では、ビジネスエコシステムの発展段階──誕生、拡大、主導、自己再生──について、PC産業の変遷や製薬業界を例に論じている。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。