もともと少し内気で気が弱い木崎らなは、短大卒業後に就職したブラック企業で体調を崩し、現在は静養生活を送っている。そんならなを心配した姉の一花が、アルバイトを紹介してくれた。それは姉の同級生であり、らなにとっては初恋の幼なじみである織原智哉からの誘いらしい。30歳を機に独立したばかりの智哉は、雑務を片付けてくれるバイトを探しているという。智哉への恋心をいまだに燻ぶらせているらなは、その誘いを受けることに。しかし、らなには気がかりなことがあった。それは姉と智哉の関係。「もしかしたら二人は付き合っているのかも」 ふたりの仲を勘繰ったらなは、智哉とは適度な距離を取ろうとする。しかし智哉は昔と変わらぬ親しみを持ってらなに接してくるから、らなの恋心は増すばかりだった。そんな中、開かれたらなの歓迎会。お酒を飲みなれないらなは酔っぱらった挙げ句、あろうことか智哉と一線を越えてしまい……。