50歳独身。住まい、お金、健康、美容、人付き合い。
迷ったり、つまづいたり……。
それでも“私は私らしく生きる”。
人生後半戦に備えたい、暮らしを整える「小さな工夫」。
【「はじめに」より一部抜粋】
40代の半ばごろ、「今までとはちょっと違ってきたな」と
感じることが多くなってきました。
体力がなくなり体調を崩しやすくなったり、
仕事でも無理ができなくなりました。
肌や容姿の衰えによって自信がなくなることも。
そして、親の体調や老いも気になります。
歳を重ねて行くことへの不安な気持ちが募っていきます。
私にとって40代の最初の大きな変化は、41歳での離婚でした。
その後再婚を考えた人が現れましたが、それも解消。
そして45歳のとき、再びひとり暮らしへ。
フリーランスのイラストレーター・独身という心細い状況に
心が折れそうになりながらも、まずはこう決心しました。
「ひとりでいることを前提に、しっかりと自分の足で立つぞ」。
この先、ずっとひとりでいるかはわかりません。
でも、体の変化を感じている中で、心まで弱っていてはまずい。
では、どうしたらいいのか?
少しずつ暮らしを整える「小さな工夫」を始めたのです。
今、振り返ってみるとこんなことをやってきました。
「お金の使い方にメリハリをつける」
「今を受け入れて、工夫する」
「自分の機嫌は自分でとる」
「苦手なことを自分でやってみる」
「人づき合いは距離感を大切に」
どれも、気づきながら先送りにしてきたことばかりです。
でも、見る角度をちょっと変えて「小さな工夫」を重ねてみたら
新しい暮らしを手に入れることができました。