魔法の名門に生まれたにもかかわらず、まったく魔法が使えないリリー。父からも妹からも虐げられ、辛い日々を過ごしていた。15歳の誕生日を迎えたその日、突然連れてこられたのは森の中。無能は要らないと、実家を追放されてしまった。行く当てもなく彷徨うリリーは雨に打たれ、空腹のあまり倒れてしまう。けれど次に目を覚ましたのはふかふかのベッドの中、自分を助けてくれた青年エルネストは、すごい魔法使いだった! さらに自分をかばって狼に襲われた彼を助けようとしたとき、眩い光が身体を包み込んで……!? 不器用ながらもまっすぐに生きるリリーと穏やかに見守るエルネストの溺愛ファンタジー!! ※電子版は単行本をもとに編集しています。