1949年秋。中国全土で繰り広げられた内戦は共産党の勝利で終わり、北京にはついに中華人民共和国政府が樹立された。本土からの撤退を強いられた国民党政府は、政権奪回の切り札として、孫文の秘密文書の国外搬出をたくらむ。そして、その実行部隊として選ばれたのは最強の傭兵艦隊・青竜艦隊と、帝国海軍がその名を誇った“上海陸戦隊”の生き残りたちであった。復讐に燃えるソ連艦隊の追撃を、果たして彼らはかわすことができるのか? そしてまた、秘密文書の行方は? 架空戦記「青竜艦隊伝説」シリーズ、第2弾。完結編。
●高貫布士(たかぬき・のぶひと)
1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。