あらすじ悪党狩りを生業とする浪人集団・兜跋組の四天王を前に、元同心の塙金市郎は、頭目・竜崎沙王と妹・藤華について驚くべき過去を語り出した。弘前藩士を父にもつ深川の置屋の娘・藤華は、潰れた店の借金五十両返済のため十八歳で吉原に身を売った。気風と心意気で吉原一の花魁・藤紫となって名声を得ていたが……。