2009(平成21)年3月に筑波大学を退職した著者は、退職後の第2の人生を「夢のはじまり」とした。地名作家として多数の著書を刊行、テレビ番組へ出演するなど、夢は大きく花開いていった。そんな矢先の2018(平成30)年2月、著者を突然病が襲った。2か月に及ぶ検査の結果、著者は脳からの神経が十分行き届かず筋肉が萎縮していくALS(筋委縮性側索硬化症)と診断される。
本書は、前著『ALSを生きる いつでも夢を追いかけていた』(東京書籍)の続編。どんな苦境に立たされても、絶望さえしなければ 夢はつながる! できることは必ずある――このような思いが伝わってくる秀作である。
著者のように難病や重度障害と苦闘している人々、人生の様々な苦悩と闘っている人たちに力強いメッセージを伝える。