既刊(1-5巻)

梶田叡一自己意識論集3 意識としての自己

作者:
出版社:
-
2,400
日本の教育学の泰斗として知られる著者が、学生時代から一貫して取り組んできた「自己意識論」を集大成としてまとめた論集の第3巻。 自己意識の問題は、アイデンティティ、自己概念、自己イメージ、自尊感情などの形で論じられ、現代の心理学・社会学・教育学などにおいて、最も重要な課題の一つとされてきた。 本書では、アイデンティティの確立について、三つの段階を提示している。 第一段階は、家族や友人を通しての原初的な存在の確認。 第二段階は、職業やジェンダーなど社会的ラベリングによる位置づけ。 「世間」が重い意味を持つ日本のアイデンティティ論は、従来、この第二段階で終わりがちであった。 しかし、もうひとつ、第三段階を考えなくてはならないと著者は主張する。 志向する自己像を投影した、他者への宣言としてのアイデンティティである。 さらには、晩年の良寛のような「私なんて何者であってもええやないか」という超アイデンティティの境地にも思いをめぐらす。 個々人の意識世界のあり方について、「自分自身を生きていく」ためのものにしていこうとする様相を、さまざまな角度から論じている。また、アイデンティティを論じる上で欠くことのできない、宗教および宗教教育についても、日本文化の特性と自己意識の観点から深く論じていく。
2,400
梶田叡一自己意識論集3 意識としての自己

梶田叡一自己意識論集3 意識としての自己

2,400

通知管理

通知管理を見る

自己意識論集の作品情報

あらすじ

日本の教育学の泰斗として知られる著者が、学生時代から一貫して取り組んできた「自己意識論」を集大成としてまとめた論集の第3巻。 自己意識の問題は、アイデンティティ、自己概念、自己イメージ、自尊感情などの形で論じられ、現代の心理学・社会学・教育学などにおいて、最も重要な課題の一つとされてきた。 本書では、アイデンティティの確立について、三つの段階を提示している。 第一段階は、家族や友人を通しての原初的な存在の確認。 第二段階は、職業やジェンダーなど社会的ラベリングによる位置づけ。 「世間」が重い意味を持つ日本のアイデンティティ論は、従来、この第二段階で終わりがちであった。 しかし、もうひとつ、第三段階を考えなくてはならないと著者は主張する。 志向する自己像を投影した、他者への宣言としてのアイデンティティである。 さらには、晩年の良寛のような「私なんて何者であってもええやないか」という超アイデンティティの境地にも思いをめぐらす。 個々人の意識世界のあり方について、「自分自身を生きていく」ためのものにしていこうとする様相を、さまざまな角度から論じている。また、アイデンティティを論じる上で欠くことのできない、宗教および宗教教育についても、日本文化の特性と自己意識の観点から深く論じていく。

自己意識論集のレビュー

まだレビューはありません。