あらすじ過ぎてみれば、全部、どうってことなかった――日々老いを感じつつ山裾の町で暮らす絵本作家の雪代。ある日やってきた植木屋の青年に興味を惹かれ話をしてみると、彼が結婚を望む恋人は、還暦を過ぎた現役の風俗嬢だという――。生と死、そして性を描き、人生を謳いあげる短編集。名手がつむぐ至高の7作。【収録作】ミソサザイ/喪中の客/アネモネ/夜の庭/白い月/微笑み/日暮れのあと