襲われたところを助けられてからというもの、クライブを意識してしまい、どう接すればいいのかがわからなくなっていくティア。
そうした中、クライブがティアの死んだ父を尊敬していたことや、父の死の真相について知ることになる。
「ティアには、恋い慕う男はいるのか」
クライブに突然そう問われ戸惑うティアは、いろいろと疑問を抱くようになる。
クライブはわざとティアに嫌われようとしていた……?
クライブへの想いが少しずつ変化するのを感じる中、自国の第一王女であり次期女王になることが決まっている姉が訪問してくるという。
男性をみな虜にしてしまう、完璧で美しい姉。
そんな姉に対してティアはあるトラウマを抱えていた。
姉を歓迎するために開かれた夜会で、不安を募らせるティアを狙う人間が――!?
『鈍感な王妃と不器用な国王(4)』には「第四章 政略結婚の裏の裏 騎士団長のあと押し」~「第五章 恋を恐れる王妃 過去の悪夢と夕日色の瞳」(前半)までを収録