多くのリーダーは勘と経験に頼った意思決定を繰り返している。パンデミックにより、社会の前提が変わり、不確実性がますます高まる中、過去の経験に頼った判断では失敗を招きかねない。一方、優れたリーダーは、科学者のようにみずからの前提を疑い、仮説と検証を繰り返して、証拠を集める。そこから業務の効率化を図り、新たな成長機会につなげている。実際、シーザーズ・エンターテインメント、ソニーグループ、バンク・オブ・アメリカ、レゴグループのように科的手法を用いて成果を収める企業もある。リーダーが科学者のように思考し、行動するための5つの原則について明らかにする。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。