労働者の高齢化が進行している。かつて考えられていた退職年齢をはるかに超えて多くの人が働くようになり、2024年には米国の労働力人口の25%近くが55歳以上になるといわれる。高年齢労働者は最も急速に増加している層であり、職場で大きな役割を担っているが、彼らに対するエイジズム(年齢差別)は職場や労働市場に根強く残っている。本書では、高年齢労働者に対する差別を助長するような2つの定説を紹介し、それらを打ち破る根拠と、彼らシニア人材を活かす企業の取り組みを紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。