新しい価値観を持つZ世代が、職場に加わり始めた。企業は職場における世代間のギャップを埋め、社員同士の信頼関係を築くのに苦心している。また、若い世代の顧客への対応など、新たな課題も抱えている。これらを解決するために、本書では「影の取締役会」(シャドーボード)の設置を提唱する。影の取締役会とは、経営幹部とともに戦略的な取り組みを行う、非管理職の若手社員グループである。これを設置することで、戦略に若手の視点を取り入れることができる。さらに経営陣と若手社員が対話できる場が生まれることで、社員の相互理解へとつながっていく。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。