魔法という物が世界に浸透しているこの世界。それなのに、魔法が使えず普通な生活を送っていた少年がいた。
名をユリス・アンダーブルク。
辺境領主の息子で魔法の才は全くないが、それでも貴族として恥じないような生活を送っていた。
……それでも、魔法が使えない少年にとって、この世界は息苦しい。
故に彼は考えた。「魔法が使えなくても、別の物を使えるようになればいいんじゃね?」
そして、彼は編み出す。体内の魔力を使い世界に干渉する魔法とは違い、空気中にある魔力を使い世界に干渉する――――魔術を。
更に、彼は七つの大罪関する魔術を極めることが出来た。
そして、後に襲われている聖女セシリアを助けることに。しかし、助けたまでは良かったが、何故かユリスの家から出て行こうといないセシリア。
そんなセシリアと楽しい生活を送っていたユリスに父からセシリアと一緒に魔法学園に入学しないかと言われる――。