あらすじ何者かによって殺された父の跡を継ぎ、香木屋『芳楽堂』の若女将として懸命に働くおりんは、持ち前の鋭敏な嗅覚で口臭を消す飴を編み出し、評判を取る。身体から芳香を振り撒く吉原の名妓・桃里太夫とも交誼を結び、順調そのものだった矢先、おりんの周辺で不気味な嫌がらせが相次ぐ。胸に染みる書き下ろし第二弾。