あらすじ柳橋の船宿「笹舟」を営む岡っ引の弥平次は、柳橋の欄干にしゃがみ込み泣いている女を見かけ、手下の勇次にそのあとを追わせていた。その女が黄楊櫛職人忠吉の女房おかよだと突き止め、赤ん坊を身籠っていると知った勇次だったが、子を授かっても喜びを見せないおかよに戸惑いを覚えていた。そんな折、おかよが忠吉の許から姿を消し……。