あらすじ旗本の美人奥方・萩乃が横山町の醤油問屋<山城屋>の前で、娘時代に言い寄られていた素浪人を含む数人の男と目撃されたのを最後に忽然と姿を消した。しかもその夜、当の山城屋に賊が侵入し、主や奉公人を皆殺しにしていたことが判明。失踪直前、実母に「鎌倉に行く」と言い残していた萩乃の身に何が起こったのか。