地域在住の外国人にとって必要な日本語をオーダーメイドで学べる
地域日本語教室などで活用いただけるワークブックです。基本文型や、場面ごとの定型会話を学ぶのではなく、日本で暮らす外国人が、自分の望みをかなえ、満足して暮らすためにそれぞれに必要な日本語から学んでいきます。活動の進め方がイメージできる「教師用ガイド」も充実しています。
日本で暮らし始めた外国人は、自分の国では当たり前に送っていた日常を一時的に失います。例えば、自分の食べたい食糧品を探して手に入れる、ドラッグストアで体調に合う薬や好みのシャンプーを選ぶ、なりたい髪型をうまく伝えて切ってもらう、などです。本書では、そのような、それぞれに違う望みを丁寧に聞き、それをかなえるような日本語を提示していきます。
日本人の教師(パートナー)と組んで、パートナーと対話しながら活動を進めていくのも特徴です。
●1課の構成(課の目的によって構成が変わるところもあります)
「あなたのこと1」
日本人のパートナーと組んで、テーマに沿った質問に答えます。
「知っていることば・知りたいことば」
テーマに沿った知っていることばを答え、知りたいことばを伝えることで語彙を増やします。
「あなたのこと2」
「知っていることば・知りたいことば」で増やしたことばも使いながら、テーマについてそれぞれの好みや考えをパートナーと更に話していきます。
「やってみたいこと」
この課であなたが望みをかなえたいことを考えます。
「〇〇するために」
例えばあなたが買い物をするために、髪を切りに行くために、必要なことをパートナーと一緒に情報収集します。
「あなたのフレーズ」
課の中で出てきたやりたいことをかなえるために、あなたに必要なフレーズを練習します。
本書の活動を楽しく効果的に進めるには、パートナーの質問のしかた、話の聞き方、進め方が非常に重要になります。そのため、本書を使った活動のコツがイメージしやすいよう、教師(パートナー)用ガイド(PDF無料ダウンロード)を付けています。ぜひ本書を使って日本で暮らす外国人が、のびのびと自分の希望をかなえながら生活できるような活動を行ってください。
※この商品は、固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また文字列のハイライトや、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【著者プロフィール】
深江新太郎:
"NPO多文化共生プロジェクト代表。 「在住外国人が自分らしく生活できるような小さな支援を行う」をミッションに活動。福岡県日本語教育環境整備事業アドバイザー、文化庁委嘱日本語教育施策アドバイザー。日本語教育の現場で、実践、研究、コーディネート、マネジメントに携わる。