中・上級へのステップアップのために必須課題となる語彙力の増強。ただやみくもに行うのではなく、学習者の日本語力を活かして語彙を整理し、単語帳を作ることで効率よく語彙が身に付く学習法を紹介する本です。
韓国語には漢字語や外来語、慣用表現など、日本語と共通する語彙が多数存在します。例えば「目が高い」などは、韓国語にそのまま直訳できます。一方「顔が広い」は「顔」を「足」に変えて訳さなければいけません。本書では、このような日本語との「親疎」で整理することによって単語を効果的に覚える方法を提案します。他にも自分の日常の行動に当てはめて擬声語・擬態語を整理する、発音変化によって聞き取りにくい単語・語句をその発音変化を手掛かりに整理するなどの整理術を紹介しています。
また、単語帳を楽しく継続して作る方法や、語彙を効果的に覚えるコツなど、前田式の「韓国語学習の秘伝」も公開。本書で紹介する積極的な勉強法で韓国の語彙力をアップしましょう。
●対象レベル:初級以上から
※本書は、『韓国語ジャーナル』14~23号に連載された「前田式韓単整理術」の内容をもとに大幅加筆を加えたものです。
【著者】前田真彦(まえだただひこ) プロフィール
1964年生まれ。富山大学人文学部朝鮮語朝鮮文学コース卒業。大阪外国語大学大学院博士前期課程修了。韓国語教育学と韓国語音声学を専攻し、韓国系民族学校、白頭学院建国幼小中高等学校で日本語と韓国語を教えている。主な著作に『韓国語上級表現ノート』(明石書店)、『韓国語上級演習ノート』(白帝社)など。