権力奪取。早すぎた失脚。竹下流政治手法の表と裏。――安倍・宮沢との戦いに寝技で勝ち、権力の座に就いた竹下。リクルート事件が発覚し、時代は昭和から平成へ。その激動期に見せた政治手腕と政権維持への執念!
経世会=竹下派を結成した竹下登は、安竹宮の戦いにも勝利し、中曽根裁定により自民党総裁の座を射止める。野党を懐柔し、党内をあの手この手でまとめるしたたかな政治手法によって、竹下は権力の座を確かなものにしていく。時代は昭和から平成へと移り、リクルート事件が山火事のような広がりを見せ、政・官・財を包み込んだ。政権維持に意欲を見せる竹下内閣も、ついに退陣に追い込まれるが……。全4巻。