【電子版巻末には春野薫久先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
大奥で唯一のお役目である「御幽筆」として亡霊騒ぎを調査する里沙のもとへ、毎晩うなされる友を心配する女中から依頼が持ち込まれる。さっそく亡霊の仕業ではないかと調査を始める里沙。だがその傍らにはあらたな亡霊の姿が……。
人と亡霊、生者と死者。
決して交わることのないそれぞれの想いが、霊視の力で綴られた里沙の手紙によって交錯した時、里沙は親友のお松に隠されたある想いを知ることになる――。
霊視の力を持つ奥女中と
記憶を失った侍の亡霊が織りなす、
感動のお江戸小説!